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白き一族/白き花
魔力の高さを懸念し人を避け、黒衣森の最奥に集落を構え住んでいたとされる一族。
自然に流れる音を聞き文化に取り入れることで声にして発する習性がある。
白と言われるだけあり、白い髪や白い肌を特徴としている。
殆どがミコッテ族。
稀に集落に流れ着く者を受け入れ、混血児が生まれることも。
魔力に優れ、それは衰えを知らず増幅する。
純血種は特に傾向が強い為、森の精霊たちのイタズラにあうのだそうだ。

純血種/混血種共に「内に秘める獣」なる物を抱えている(と記録されている)。
始まりの白き者はニア・リガン。
現時点での生存者は、純血種のガウラ・リガン(本名ヘラ・リガン)と混血種のナキ・デューンのみとなる。
対となる黒き一族/黒き蝶と呼ばれる一族が存在するが、秘密裏に動く一族である為詳細は不明である。

白き一族の儀式について
魔力を制御する過程で8歳を迎えると儀式の準備を始め、10歳で儀式を行う。
成功させると身体のどこかに五枚花の痣が現れる。
混血児は儀式を行わないが、代わりとして一族の証のために四枚花の刺青を入れ、魔力の制御をする術を学ぶ。
儀式の方法としては、自身の血を分けた供え物を捧げそれを喰らい「自分は自分であり続ける」ということを精霊たちに証明する。
魔力を制御する過程としても使われている。
供え物は主に食べ物が多い。
精霊たちのイタズラは時間問わず起きるが特に満月の夜が多く、それを「獣の衝動」と表現する。
儀式はその衝動を抑える為にも使われていた。

儀式の際の事故
膨大な魔力がぶつかり合う事で稀に発生する現象。儀式の頃と同時期に事故が起こりやすい。
主にこれを「咲き乱れる」と表現している。
儀式の対象者が犠牲者となる場合が多く、それを恐れ撤退する者や自害してしまう者もいるという。
ごく稀だが、膨大な魔力がぶつかったことにより地脈に身体を持っていかれ喪失する者もいた。
実体を得たままエーテルと分離した例は少なく、ガウラとヘリオは貴重な存在とも言われるだろう。

構成
最も実力と魔力の高い者を族長とし、次に実力のある者は角尊との接点を得る許可が下りることがある。
儀式の内容を保守/変更を行えるのは角尊との接点を得ている者のみとされている。
始祖の直系に当たるリガン家は、一族の歴史を管理する役目を代々受け継いでいる。
現族長は消息不明、2番目の実力者であるジシャ・リガンは儀式の事故で逝去されたと記録された。

ガウラ・リガンの義眼
儀式の事故により左眼を失っている。
痛みはないと言うものの眼がないことは困るだろうということで、育ての親のツテで義眼や義足、義手等を造る錬金術師に作ってもらったという。
色はなく白い。
定期メンテナンスが必要なので、現在も合間を縫ってはその人物の元へ行っているようだ。
本来の左眼はヘリオが持っているとかなんとか。

黒き一族/黒き蝶
髪や肌が黒い一族。
武力に優れ、その才能を駆使し暗殺稼業を営んでいたりする。
産まれながらにして体のどこかに蝶の痣が見られる。
稀に痣のない子が産まれるが、その場合は一族の情報が漏れぬように処分されることがある。
暗殺稼業とは別に「白き一族を護る」という使命を一族全員が持っている。
白き一族1人につき黒き一族1人が就いている。
現在トップの実力を持つのはヴァルであり、族長は彼女の祖父であるとされる。

白き一族/黒き一族の歴史
白き始祖:ニア・リガンと黒き始祖:カ・ルナ・ティアが始まりとされる。
ニアは魔力に優れ、ルナは武力に優れていた。
膨大な魔力を求める者からニアを護るために安住の地を求め、精霊との話し合いのもと森の奥へ住み着いた。
彼らは次第に恋に落ち子を授かる。
子は双子で、それぞれ白と黒に別れていた。
精霊も産まれる白き者の魔力に惹かれイタズラをすることが多く、黒き者はそれを嘆き、白き者を護るために影の存在となった。

現在は魔力の白と武力の黒に別れているが、ごく稀に異例の存在として武力の白や魔力の黒が産まれる場合がある。
彼らの直系に当たるヘラ(ガウラ)は更に異例となり、魔力と武力の両方を抱えて産まれた子となっている。
儀式の事故は、この強すぎる力に惹かれた妖異によって起きたことが最近明らかとなってきた。
ヘラが分かたれた姿、ガウラは武力を。ヘリオは魔力を多く抱えている。
ヘリオは更にガウラから記憶のエーテルを吸収しているので、ガウラはその影響で記憶を失っている。


12000年前、世界が分かたれる前
ガウラ(ヘラ)の前世が存在していた古代の時代。
前世はハイレシス(異端者)と呼ばれ、無意識且つ無自覚に星からエーテルを吸い上げてしまうという異能を持っていた。
ハイレシスの異能の異常性を審議した結果、十四人委員会の監視下に置かれることを条件にアゼムとして座に就くことを命じられる。

異能の解決策として吸い上げられたエーテルを安全に星へ還す為の動く媒介:フォスがイデアとして登録された。
ハイレシスのフォスがヘリオの前世だという考えが出始めているが、詳細は不明である。

ハイレシス:アゼムは終末前に消息不明、行方を知る者は星が分かたれるまで誰もいなかった。
ハイレシス:フォスはアーモロートに留まり主の愛するものの為に尽力した、ゾディアーク召喚前に再起不能となり十四人委員会に回収される。

追記の可能性あり。