2021.11.22 23:00Main1-14:新たな依代今日は、先日依頼して出来上がったぬいぐるみ…ホワイトミスラを持って集落へやって来たヘリオ。相変わらず瓦礫は放ったらかしにされてる部分が多く、自然がそれを隠し始めるかのように成長しているだけだった。『おや、今日は何用だい?』「…母さんの依代ができたから」『あぁ、そういえばこのタイニークァールは娘のものだったね。もしかして手に持ってるそれかい...
2021.11.19 22:00Extra14:災難ミコッテという種族は、特徴として猫のような耳と尻尾を持っている。 耳の大きさや長さもそれぞれ違うが、尻尾は特に違いが分かりやすい。 獅子のように先端が筆のようになっていたり、毛が短く髪色のメッシュも目立つ毛色だったり。 ガウラやヘリオの尻尾は、毛が長くふわふわとしている。だ...
2021.11.13 00:30Extra13:残された者の足跡死を前にする友に、微笑んだ。その顔を見た友は、満足そうだった。彼と供に貫かれた盾を持ち、彼の想いを背負って、私は魔大陸へ進んだ。憎かった。友を奪った相手が。前後の経緯をあまり覚えていないということは、そういうことだろう。けれど歩みは止めなかった。止まってしまうと、そこで崩れそうだったから。ならば、止まるのは彼の墓前だけでいい。竜詩戦争を終...
2021.11.09 04:30Main:1-13 何でもない日夢を見たんだ。無気質な表情で見つめる私と、それが何なのかを認識できていない私がいる夢。無気質な私は、男なのか女なのか分からない。分からないけど、なぜだかそれが私自身であることだけ分かっていた。俺は、あんただ。いいや、違う。私は私だ。だから…お前はお前だよ、ヘリオ。─────泣きながら帰ってきた昨日は、結局家に着いたあとどうしたか分からずい...